電車賃の150円の話。


久しぶりに少し遠出したから
ついでに、と欲張って、カフェ目当てに
電車賃150円払ってひとつ隣の駅にやって来た。

歩けなくもない距離だったが、暑かったのと、長距離向きではない靴のおかげで、150円を払ってでも電車に乗ることに決めた。

ところが。


目的のカフェが臨時休業だと。
なん…だと…!

近辺をうろうろするも、休みだったり閉店時間だったりで、どうもご縁がない。

でも、気分はすっかりカフェ腹になっており、このまますごすごと帰るわけにはいかない。
150円払ったし。


しかし、うまくいかない時もある。


結局、電車賃150円分を歩いて戻り、
(カフェ腹は治らなかったので)
既知のカフェへ。

道中、セミの幼虫が地上にいるのを発見したのだけれど、どうやら羽化できずに死んでいるようだった。
この子が生きていたら、150円払ったかいもあっただろうになあ、などと虫好きの筆者は考えながら、てくてくと歩いていった。


カフェで、軽食、それと、コーヒーとケーキを頼んだ。

伝票を見ると、コーヒーとケーキのセット分で、150円引かれていた。



あ、電車賃。
浮いたや。